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 2003年夏は天候不順で各地で水害や土砂災害が発生。私自身も水害を体
 験し防災に対する意識が改めて大切なことを痛感した。その中で果たす防
 災マップの重要性は言うに及ばず、だ。

 現在、各自治体などで主流となっている防災対策は、地図を活用するもの
 は電子地図ベーのものに切り替わり危険箇所や避難所などを明示した紙の
 マップが補助ツールとして市民に配布されている。

 しかし、実際に災害が起こった場合、それがあまり役に立たないことも今
 年の災害では実感した。被害を最小限に抑えるという意味では一定の効果
 もあったと自治体側は主張するだろうが、市民感情はそれでは収まらない
 場合も多い。

 私の住む御笠川周辺は、4年前に続き今回も前回以上の水害が河川流域の
 広範囲に渡って起こった。市では河川氾濫が起こった直後に「広報車」を
 一斉に出し避難を呼びかけたが、実際には博多駅周辺の水没で広報車は一
 帯に立ち往生。他に避難勧告を発令しても市民に知らせる手段を持たず、
 実際、「避難勧告が出ていた」と言われても把握していた市民はほとんど
 いない。早朝だった事や満潮時を過ぎて一度警戒が解けた後だったことも
 影響した。

 サイレンの音や交通整理のアナウンスで目を覚ました朝5時半には、既に
 一面水没、避難所である学校などへ行くことも不可能なほどで、防災マッ
 プも全く役に立たなかったのだ。市の見回り車が私の住む町へ来たのは、
 それから半日が経過した午後1時頃だった。

 今回のケースの場合、警報を発令しても市民の大半が知らなかった事実は
 問題。わずか4年前に被災した人々にしてこの状態だったのだから、災害
 が滅多に起こらない場所での啓蒙活動はとても難しいと実感。

 また、前回の水害に前後して河川工事が進んでおり、附近の住民は「これ
 で安心」とタカを括っていたことも被害を大きくした。実際、私の家の前
 の川幅は4年前の2倍、川底も深く、しかも前回は氾濫しなかった場所だ
 ったのだから無理もない。その後、8月に入って2度ほど大雨が降った際
 も、あっという間に増水し「あと1メートル」の所まで行ったことを考え
 ると、附近住民の不安感は相当なものとなっている。

 これを打開するには、やはり防災マップや危険箇所を再調査したマップ、
 そして災害をシミュレートする3Dデジタルマップの研究が必要になって
 くる。教訓をすぐに生かすのに、地図は多いに役立つことは周知の事実。
 願わくば、市民にわかりやすい表現の「地図」にしてほしい。

 ゼンリングループの「ジオ技研研究所」が進める「3Dデジタルマップ」
 は、まるで実際の町並み映像のようなリアルな3D映像が売りで、将来の
 防災マップの主流の一つとなるであろう完成度だ。興味ある方は以下サイ
 トから名古屋など各都市の静止画の一部映像を閲覧できる。

 ◎ジオ技研研究所
 http://www.geogiken.co.jp/

 そういえば、鳥瞰図絵師・吉田初三郎が描いた関東大震災被災絵図は、防
 災を促す状況解説としても秀逸だった。9月1日はその関東大震災の起こ
 った日。自然環境と防災について考える機会としたい。
 (2003年8月31日記)
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